鹿島神社|可愛らしい狛犬と鹿の像の鎮座する由緒ある鹿骨の鎮守
江戸川区鹿骨の鹿島神社は独特の雰囲気のある可愛らしい神社です。さすがは鹿骨という町名にゆかりの神社。本来の参道は、鹿島神社の鳥居より南に300メートルほどあったようで、鹿嶋神社の境内と道を挟んで南側には松並木が残されています。また、狛犬が可愛い。なんとも愛嬌溢れる表情ゆたかな狛犬が本殿をお守りしています。そして本殿の右には鹿骨のシンボル、鹿の像もあります。鹿の後ろは鎮守の森。まるで山の中を散歩しているようです。境内には多くの巨木が林立し、江戸川区の保存樹に指定されている木もあります。
鹿島神社は、秋も美しい、なんとも自然豊かなお伽の世界にいるような錯覚を感じるさせてくれる不思議な魅力のある神社です。
鹿骨鹿島神社御縁起
鹿島神社 御縁起
鹿嶋大神創建ハ年限不詳ト雖モ既往常陸国鹿島郡鹿島大神大和国奈良ノ春日(奉遷)ノ頃神鹿大神ノ使トシテ同国ヨリ奈良エ通行ノ途神鹿病ミテ当地ニ斃ル依リテ里民塚ヲ造リテ之ヲ埋ム乃テ構シテ鹿見塚ト云フ。而シテ能ク人々此ノ塚ヲ大神ノ如ク崇奉リ又大神ヲ里民ノ心ヲ感容ニテ能ク流行病ヤ災害ヲ除ク願ヲ救護エルナラン則其ニ塚今ニ村位巽之方ニ存セリ。夫ヨリシテ大神と神鹿嘆モ漸クニ忘レタリ又村名モ鹿骨トハナリヌ依之里民大神ヲ奉ル事益々親ノ如ク大神里民を守護スル事愈モ子ノ如ク永ニ大神神意ヲ当地ニ止メタルヲ夫ヨリ里民寄集シ。右神ノ社殿ヲ今ノ所ニ作リテ意ヲ奉リテヨリ鹿嶋大神当地ノ鎮守トハナリヌ。然レバ年限不詳ナラズト雖モ右ニテ考ル蓋ト大神奈良ヲ渡ラセ給フ時ヨリナルベシ。扨夫ヨリ数年ヲ経ルニ付里人神殿ノ再築数度ヨリタル歉スデニ之迄ニ存シタル社寛文六丙午十一月二十八日ノ事ニシテ又再建ハ明治十四年十二月十五日也。其ノ星霜ヲ経ル貮百十六年ニ至ル。
鹿島神社本殿正面左棟板より
史跡 鹿島神社
明治維新までは五社神明社あるいは五社神社といわれて、旧鹿骨村の鎮守であった。社殿は寛文六年(1666)に改築せられて円勝院が別当をつとめた。明治五年十一月に社格を村社に列せられた古社である。
これは本村の草分けとなった石井長勝・田島・中代・牧野・別系石井姓の五氏が入植したとき、それぞれの氏神を合祀して建てたものと伝えられている。また村の口碑によると、昔常陸の国鹿島郡の鹿島大神が、大和国奈良の春日へのお移りになる途中、大神のお供をしていた神鹿が急病でたおれたので、村人たちがていねいに葬って祀ったのが鹿見塚で、村人たちはこれを奇縁として、武甕槌命の分神と天照大御神ほか三神を勧請して一社を建立し、鹿島神社と名づけたともいわれている。
平成十九年三月
江戸川区教育委員会
鹿島神社参道前案内板より
出典・抜粋・引用および参考
鹿島神社本殿正面左棟板
鹿島神社参道前案内板
鹿骨鹿島神社までのアクセスと住所
- JR総武線「小岩駅」・都営新宿線「篠崎駅」より徒歩28分。「小岩駅」より京成バス「鹿骨4丁目」下車徒歩3分 。
- 江戸川区鹿骨4−9−17
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鹿島神社
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