法蓮寺|宇喜田の地を開拓した宇田川喜兵衛ゆかりの名刹
法蓮寺のある地は江戸川区北葛西という住所になっていますが、江戸の昔は西宇喜田と呼ばれる地でした。(北葛西の中に宇喜田の住所はあります。)法蓮寺は宇喜田の地名の主、葛西地域を開発した宇田川喜兵衛の隠居所に建てられた彼の菩提寺です。新編武蔵国風土記稿によると、開基宇田川喜兵衛の法名は巖知院花光法蓮とあります。東京都江戸川区北葛西の住宅街を歩いていると、高い建物の間の隙間に大きな瓦屋根が見えてきます。法蓮寺の本堂の屋根は大きく威風堂々としています。少し高くした土地の上に建てられた本堂は、床も高く、そして屋根は急勾配なので、とても大きくみえます。実際に本堂の前に立つと、本堂は威厳に満ちた格式を感じます。そして本堂から山門方面を眺めると、境内に植えられた美しい松の木と鐘楼堂、三門先に、江戸川区の美しい街並みが臨めます。
華光山厳池院法蓮寺
法蓮寺
浄土宗で、華光山厳池院と号し、東小松川源法寺の末でした。本尊は二尺一寸五分の阿弥陀如来で、聖徳太子の作と伝えられています。宇喜田新田の開拓者宇田川喜兵衛定氏の子定次が、亡父追悼のため寛永3年(1626)にその隠居屋敷の地に一寺を建てたのが、当寺の始まりだといわれています。
宇田川喜兵衛定氏は、天文2年(1533)品川に生まれ、弘治元年(1555)に小松川村に移りました。慶長元年(1596)葛西浦の芦原三千石の地を開拓して、宇喜田新田(宇田川喜兵衛の新田)と名づけました。その功労で将軍から上田一町五反を賜り、その後、入道して法蓮と号し、この地に隠居して、元和6年(1620)に没しました。
平成15年7月
江戸川区教育委員会
法蓮寺門前案内板より
引用、抜粋並びに参考
華光山厳池院法蓮寺門前案内板
新編武蔵国風土記稿
華光山厳池院法蓮寺の最寄り駅
- 東京メトロ東西線「西葛西駅」より徒歩15分
- 都営新宿線「船堀駅」より徒歩18分
- 東京都江戸川区北葛西4−5−18
華光山厳池院法蓮寺周辺の観光名所
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華光山厳池院法蓮寺
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