長島・桑川町 新川の南側、葛西の寺町散歩道
江戸川区の中央を東西に流れる新川の東詰、旧江戸川との合流点の南の現在東葛西と呼ばれている地域は、昔、長島町と桑川町と呼ばれていました。江戸名所図会などに、戦国時代の小田原北条氏の「分限帳」に、太田道灌の曾孫康資の二貫文の所領で葛西長島高城と言われていたとあります。新編武蔵国風土記稿には長島村の戸数は214軒、桑川村は107軒とあります。また明治につくられた地図には、この地域にたくさんの家が立ち並んでいる様子が描かれており、以前から栄えていた様子が伺えます。それにしてもお寺の数が多く、「行徳千軒寺百軒」とうたわれた江戸川対岸市川市
行徳の寺町のようです。また、「葛西大師まいり」という地域内の巡礼もさかんに行われていたと伝えられています。長島山を名乗る善徳寺にはたくさんの個性的な石像が置かれています。清光寺と正圓寺、東善寺はほとんど隣り合うように建てられ、僅か南に自性院もあります。清光寺の建つ地は長島高城跡と伝えられています。東善寺は眼病を癒すご利益があると伝えられています。ちょっと歩いて覗いてみると発見の多い寺院ばかりです。
長島町・桑川町周辺の観光名所のご案内
可愛らしい石仏と石像が迎えてくれる日蓮宗の古刹。
本尊延命地蔵菩薩像を安置する室町時代建立新義真言宗の古刹。
長島高城と呼ばれる中世城館の推定地に建つ古刹。
眼病にご利益のある薬師様として親しまれている古刹。
静かな佇まいをたたえる室町時代創建の美しい古刹。
江戸時代から葛西地域で続けられている霊場巡拝。
新川・古川・一之江境川など親水公園と江戸名所図会にも紹介される古刹もある季節の彩豊かな散歩道。
東京と千葉の境を流れる江戸川。河川敷は流域にすむ人々の散歩道。江戸時代は水運の大動脈でした。