海近山圓頓寺|しだれ桜の似合う古刹
海近山圓頓寺のしだれ桜の美しいお寺です。山号海近山が伝える通り、創建当時は海(江戸湾)がすぐ目の前まで広がっていたことを今に伝えています。また、日蓮宗総本山久遠寺のしだれ桜から株分けされた桜のほか、栗や柿も秋に彩りをそえます。今はもうありませんが、むかし「化け松」という腰の曲がった松の大木のが圓頓寺の境内にあり、その洞にムジナが住んでいて人々を化かしたという民話も残っている由緒あるお寺です。
海近山圓頓寺
海近山圓頓寺 由来・いわれ
天正12年(1584年)、日蓮宗
中山法華経寺歴世である日通上人の弟子、寂静院日圓上人の御開創である。
明治14年(1881年)行徳町の大火事により本堂・庫裡が焼失し、現在の山門のみ残った。
現在の本堂は昭和55年に建立されたものである。
海近山圓頓寺 歳時・みどころ
本堂正面入口上にある金文字の海近山の山号額は、幕末の三筆といわれた江戸末期の書家「市河米庵の筆」によるものである。
無縁塔横に安置されている板碑は石造の塔婆の一種で、鎌倉・室町時代に多く造られたものである。
春に先がけて咲く本堂前の「しだれ桜」は身延山久遠寺より株分けされたものであり、盛観である。
海近山圓頓寺門前案内板より
出典・抜粋・引用および参考
海近山圓頓寺門前案内板
改訂新版 市川のむかし話
市川市ホームページ
海近山圓頓寺
千葉県市川市本行徳16-20
東京メトロ東西線「妙典駅」より徒歩8分
海近山圓頓寺近くの観光名所
徳川家康の休憩所「権現堂」の置かれていた寺院。
千葉県で唯一のキリシタン燈籠のある美しい名刹。
海近山圓頓寺
身延山久遠寺から株分けされたしだれ桜の咲く古刹。
行徳街道から続く石畳で、六地蔵が迎えてくれる名刹。
大蛇のお告げで土中より掘り出された石仏のある古刹。
眼病守護の日蓮聖人像と日蓮聖人一代記の描かれた欄間のある古刹。
行徳浦安三十三所観音札所の第16番・17番札所の名刹。
行徳不動と呼ばれ江戸時代から多くの人々に親しまれている名刹。