伊藤佐千夫と小説「野菊の墓」ゆかりの散歩道
ご存知、
伊藤佐千夫の代表作「野菊の墓」の舞台は江戸川の辺、松戸市と市川市の市境に近い下矢切地区が舞台です。現在、野菊の墓文学碑が西蓮寺に建てられ、西連寺と陸橋で結ばれた野菊苑という小さな公園もあります。桜の季節は特に美しいです。また、野菊苑から遠く都内を望むことができ、政夫と民子が眺めた景色を想像することもできます。そして「野菊の墓」にも登場する矢切の渡し、おそらく市川で渡し舟を降りたのは、市川関所跡辺りでしょう。そして市川駅。現在はアイリンクタウン展望施設から遠く富士山を望めます。
また、伊藤佐千夫の「古代之少女」では万葉集に詠われた美少女手児奈が紹介されています。真間の手児奈霊神堂は手児奈を祀るお堂です。
そして「八幡の森」では八幡の八幡様こと葛飾八幡宮、国指定天然記念物の千本公孫樹や八幡知不森(八幡のやぶしらず)が紹介せています。伊藤佐千夫作の八幡の八幡様の歌が残っています。
「市川の桃花」には昔の市川の風景が紹介され、中山法華経寺名物の中山こんにゃくが登場します。中山法華経寺は
伊藤佐千夫の師である正岡子規も幾つか歌を残しています。
伊藤佐千夫と小説「野菊の墓」ゆかりの観光名所
葛飾柴又と松戸市矢切を結ぶ現在も運行している渡し舟。
野菊の墓に描かれています。
野菊の墓にも市川駅は登場します。
伊藤佐千夫の「古代之少女」に紹介された万葉集で詠われた美少女手児奈の祀られているお堂。
伊藤佐千夫が真間を散策したのでしょう。真間山弘法寺についての歌を残しています。
伊藤佐千夫の「八幡の森」で紹介された下総国葛飾郡の総鎮守。八幡の八幡様として親しまれています。
伊藤佐千夫の「八幡の森」で紹介された樹齢1000年を超す国指定天然記念物の公孫樹の巨木。
伊藤佐千夫の「八幡の森」で紹介された竹林。水戸黄門こと徳川光圀公がこの竹林で道に迷ったという言い伝えも残っています。
伊藤佐千夫の「市川の桃林」で登場する「中山こんにゃく」が名産品だった寺院。 佐千夫の師、正岡子規の歌が残っています。