国府台の合戦と里見氏ゆかりの散歩道
関東平野の南、下総台地の南端に位置する国府台の地で、戦国時代
2度の大きな合戦がありました。天文 7年(1538)10月の第一次国府台の合戦は、関東の盟主の座をめぐり古河公方足利晴氏と小弓公方(千葉市)足利義明の戦い。古河公方方の小田原北条氏と小弓公方には安房の里見義堯がこの国府台の地で戦いを繰り広げました。それから26年後の永禄7年(1564)1月、北条氏の房総侵攻を阻む里見氏の戦いでした。2度の合戦はともに北条氏の勝利で終わりました。
この戦いの中心が現在里見公園である国府台城址。里見公園内には里見広次並びに里見軍将士亡霊の碑や夜泣き石など、里見氏ゆかりの碑などが置かれています。そして野菊の墓文学碑のある下矢切の西蓮寺前の坂は、第二次国府台合戦の激戦地です。じゅん菜池緑地公園も同合戦の激戦地です。また、同公園前の大銀杏下の姫宮は国府台合戦で家族を失った曾谷氏の姫をお祀りしている小祠と伝えられています。真間山弘法寺の境内には里見八犬伝に登場する姫にちなんで名づけられら伏姫桜と里見氏の姫をお祀りしている里見竜神堂があります。そして中山法華経寺は第二次国府台合戦の際に北条氏が本陣を置き、その南に鎮座する安房神社には里見広次にまつわる伝説も残っています。京成電車の線路を渡って、木下街道西側の高石神神社は里見方の将正木時総が埋葬されたとも伝えられています。
万を超える大軍が対峙した大合戦。多くの伝承が今に伝わっています。
このページでは、戦国国府台の合戦と里見氏にゆかりの地の散歩道をご紹介しています。
国府台の合戦の古戦場と里見氏の伝説の残る名所
国府台の合戦の主戦場ともいえる城址公園。
第二次国府台の合戦で散った里見氏将士を弔う石碑群。
里見広次の娘の悲しみを伝える石。
第二次国府台合戦の初戦の戦場跡。
国府台合戦の戦場でもあり、姫宮と夜泣き石の伝えの残る池。
国府台合戦に巻き込まれた曽谷氏の姫を祀る小祠。
里見氏の姫を祀りと里見八犬伝に姫にちなんだ 桜のある古刹。
里見氏の武将正木時総を葬ったと伝えれれている神社。
第二次国府台合戦の初戦で散った少年武将里見広次を祀る神社。
第二次国府台合戦の際に北条氏が本陣を置いた古刹。。
江戸川「鐘ヶ淵」の鐘は慈雲寺の鐘と伝えられています。