御代院|平将門を弔う菅野氏夫妻を祀る小祠
市川市菅野の住宅街にひっそりとたたずむように建てられた
御代院と呼ばれる小さな祠があります。天慶の乱で亡くなった平将門とその将兵を生涯弔うためにこの地に留まった菅野夫妻を祀った祠だそうです。
春は桜、初夏にはあじさいが咲き、小さな祠御代院を彩ります。
御代院御縁起
御代院
伝えによると、天慶の乱(天慶3年・940)のとき京都の菅野氏が、平将門調伏の志を抱いて、妻と共に関東に下り、この地に居を構えました。
妻の容姿が美しいところから「御代の前」と称して将門の内室になり、将門の出城といわれる大野城に入りました。そして内情を探索して夫に知らせたところから大野の落城を早め、将門調伏に功績をたてたといいます。
その後、夫妻は共に剃髪してこの地に留まり、将門と戦で亡くなった将兵たちのの後生を弔いながら世を去りました。夫妻の死後、里人はその志を哀れんで、墓標をたてて祀ったのが、この御代院ということです。
後世、幾度か墓標が破損しましたが、そのつど里人の力によって建てなおされ、伝承と共に今日まで守り伝えられてきました。
また、いつの頃からか風のときには、御代院から借りた茶碗で薬湯を飲むとご利益があるといい、回復のときに新しいものを添えて返す風習が広まりました。
平成3年3月
市川市教育委員会
御代院案内板より
御代院の最寄り駅と住所
- 京成本線「菅野駅」より徒歩5分
- 千葉県市川市菅野2-14
御代院近くの観光名所 ご案内
平安時代創建の八幡様。多くの関東武士や文学者に信仰された神社。
様々な伝説に彩られ、江戸の昔から知られた市川市の隠れた名所。
源頼朝公の伝説のある白幡神社。参道の桜並木は、下から眺めても、上から見ても壮観。
幸田露伴文学碑、永井荷風記念碑、勝海舟揮毫の社額、太田道灌と源頼朝ゆかりの古社。
長寿ふじと呼ばれる樹齢200年を超える藤の木で有名な古刹。ふじ祭りの時には参拝者で賑わいます。
御代院
菅野の住宅街にひっそりとたたずむ平将門とその将兵を生涯弔った菅野氏夫妻を祀る祠。
千葉寺の妙見菩薩像と同木で作られた妙見菩薩像を祀ることで知られる日蓮宗の古刹。
応神天皇、神功皇后、平将門、源義家などの兜を祀ったという伝説のある神社。
戦後から市川市八幡の地を拠点に日本映画の黄金期に多くの作品を残した脚本家水木洋子さんの家。
市川を縦横に流れる真間川は、桜の名所としても有名です。見の時期にはたくさんの人で賑わいます。
保存木に囲まれた歴史ある神明社と小栗判官ゆかりの銀杏とお不動様で知られる鬼越山神明寺。
JR本八幡駅からシャトルバスも出ている商業施設。博物館や図書館あり、一日中楽しめます。