茂侶神社|江戸名所図会のラストを飾るほど風光明媚だった御社
茂侶神社は船橋市の閑静な住宅街のど真ん中にある船橋大神宮の摂社です。摂社というと小さな祠と思われるでしょうが、参道はとても長く、その両脇は木々に覆われた美しい神社です。御祭神は木花開耶姫なので、浅間山とも呼ばれいたと江戸名所図会の最終ページに記されています。同書には、茂侶神社からの明け方の眺望も描かれています。神社は、海に臨む松の繁る砂山の上、南には江戸湾(東京湾)が広がり、房総半島や富士山を望め、「風光もっとも秀美なり」と評しています。また、徳川将軍家に献上する正月の松は、茂侶神社の境内から撰ばれていたとも記されています。現在、海岸線は南に埋め立てられ、たくさんの建物に遮られて海を見ることは難しいのですが、茂侶神社境内に植えられたたくさんの木々は美しく四季を彩ります。秋には、公孫樹や紅葉が色づき、銀杏が参道に散らばっています。茂侶神社はひっそりと佇む緑豊かな神社です。
出典・抜粋・引用および参考
房総叢書 : 紀元二千六百年記念. 第1卷下総式社考
江戸名所図会6 ちくま学芸文庫
茂侶神社の最寄り駅と住所
- 京成本線「船橋競馬場駅」より徒歩9分、「大神宮下駅」より徒歩13分
- JR総武線「東船橋駅」より徒歩13分
- JR総武線・東武野田線「船橋駅」より徒歩28分
- 千葉県船橋市東船橋7−20−1
船橋大神宮周辺の観光名所のご案内
日本武尊の勧請と伝わる、夕日皇大神宮とも呼ばれる関東一の宮。
東照宮とも呼ばれ江戸時代から深い信仰を集めた御社。
船橋大神宮境内にある天守閣のように聳える灯台。
日本で一番小さな東照宮として知られる小さな神社。
本尊は行基菩薩作と伝えられている鎌倉時代創建の古刹。
茂侶神社
江戸名所図会のラストを飾るほど風光明媚だった御社。
船橋の地名につながる、市民の憩いの桜の名所。
日本武尊が上陸した地とされる地に建てられた神社。