常盤神社|東照宮とも呼ばれ信仰された江戸時代からの観光名所
常盤神社は船橋大神宮の中に祀られている御社。船橋大神宮つまり意富比神社本殿と浅間山の上に建つレトロな灯明台の間を通る参道の奥にあります。御祭神は日本武尊、徳川家康公と徳川秀忠公の三柱です。いずれも船橋大神宮の創建や中興に関わった歴史上の英雄です。参道脇に掲げられた御由緒書によると、秀忠公が家康公の前歯をお祀りし勧請し、家光公が秀忠公の像をお祀りしたとあります。また、家康公が意富比神社に奉納した日本武尊の像や徳川四天王として知られる井伊直政、榊原康政、本多忠勝、酒井忠次の像もお祀りされているそうです。有徳院様(八代将軍徳川吉宗公)は、「当宮は格別めでたき御宮」と称賛され、「伊勢日光参拝いたし候も同じ」ともあります。江戸時代の観光案内「江戸名所図会」によると、天海大僧正により勧請され、東照大権現宮(徳川家康)の御神影、代将軍秀忠公御木像、日本武尊の神像と紹介されています。江戸時代、葛飾地域の地誌「葛飾誌略」には「東照宮」と紹介されています。常盤神社の社殿は美しく、紅葉の季節には黄金色の葉と溶け合うように共演し、参拝者を華やかに迎えてくれます。
船橋大神宮にある常盤神社は江戸時代から深く信仰された神社であり、多くの人々の訪れた観光名所でもあります。
出典・抜粋・引用および参考
常盤神社参道脇御由緒書
房総叢書 : 紀元二千六百年記念. 第1卷下総式社考
房総叢書 : 紀元二千六百年記念. 第6卷葛飾誌略
房総叢書 : 紀元二千六百年記念. 第8卷葛飾記
江戸名所図会6 ちくま学芸文庫
常盤神社の最寄り駅と住所
- 京成本線「大神宮下」より徒歩1分
- JR総武線・東武野田線「船橋駅」より徒歩13分
- 千葉県船橋市宮本5−2−1 (船橋大神宮内、拝殿向かって右奥)
船橋大神宮周辺の観光名所のご案内
日本武尊の勧請と伝わる、夕日皇大神宮とも呼ばれる関東一の宮。
常盤神社
東照宮とも呼ばれ江戸時代から深い信仰を集めた御社。
船橋大神宮境内にある天守閣のように聳える灯台。
日本で一番小さな東照宮として知られる小さな神社。
本尊は行基菩薩作と伝えられている鎌倉時代創建の古刹。
江戸名所図会のラストを飾るほど風光明媚だった御社。
船橋の地名につながる、市民の憩いの桜の名所。
日本武尊が上陸した地とされる地に建てられた神社。