清瀧神社|浦安市の歴史を今に伝える鎌倉時代創建の古社
清瀧神社は境川の畔に建つ鎌倉時代建久7年(1196)創建の古社です。江戸時代以前からの水運や水産・漁業の町らしく、海の神様の大綿津見神を御祭神としています。社殿には見事な彫刻が施され文化財に指定されています。境内には富士塚も築かれ、江戸川の潮位の基準となる水準標石も置かれています。清瀧神社は、浦安市の歴史を伝える文化財の置かれた由緒ある神社です。
清瀧神社本殿
清瀧神社本殿
昭和57年10月20日市指定有形文化財
この本殿は、安政2年(1855)9月に建て替えられましたが、建築にかかった費用は、村人達が長年にわたり、毎年少しずつ積み立てて用意したそうです。祭神は海の神様の大綿津見神です。絵図師高間惣次郎が図を描き、ケヤキの大木を上総国(現千葉県中央部)から買い求め、棟梁肥前松五郎が一本の木で建築したといわれます。
建築様式は、木造三間社(正面の柱間が三つあるもの)、流造り(屋根の面前を長くしたつくり)で、精巧華麗な彫刻が施されている点が大きな特色です。なかでも正面の龍の彫刻および浦島太郎や竜宮城などの浮き彫りは見事で、高欄の下には海の神社にふさわしく、波間に千鳥の彫刻があります。
平成13年3月
浦安市教育委員会
清瀧神社本殿脇案内板より
堀江水準標石
堀江水準標石(写真右一番下)
この水準標石は、江戸川や利根川の水位の基準点として設置されたものです。
明治政府は、明治5年(1872年)オランダから水工技師団を招きました。そのうちの一人、(I.A.Lindo:1848年〜1941年)が河川計画作成のための第一歩として、この地から水準測量を始め、「堀江水準標石」を設置しました。リンドは、測量の結果、この標石の頂点の高さを基準として江戸川河口の水位ゼロ点の高さをY.P.(Yedogwa
Peil:江戸川工事用基準面)としました。Y.P.は、130年以上経った現在も両河川の水位の基準となっています。
Y.P.は、現在の標高の基準となっている東京湾等潮位T.P.より0.8402m低くなっています。
堀江水準標石は、歴史的土木建造物として、歴史的・学術的に価値がたかいとの判断から、平成19年(2007年)11月18日(社)土木学会より選奨土木遺産として認定されました。
平成20年(2008年)1月
浦安市
浦安市教育委員会
浦安市観光協会
清瀧神社内堀江水準標石前案内板より
引用・抜粋ならび参考文献
清瀧神社本殿脇案内板
清瀧神社内堀江水準標石前案内板
清瀧神社ホームページ
江戸川ライン歴史散歩 崙書房
清瀧神社の最寄り駅と住所
東京メトロ東西線「浦安駅」より徒歩7分
千葉県浦安市堀江4−1−5
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