医王山東学寺|浦安行徳33所観音札所第31番札所
医王山東学寺は浦安市を流れる境川のたもとにある永禄年間(1558〜1569)に開かれたと伝えられる真言宗豊山派の寺院。本尊はの元亀年間(1570〜1573)に堀江村の村民が浜辺で拾ったと伝えられる、
亀乗薬師如来です。その為でしょうか?葛飾誌略には元亀元年(1570)に常誉法印により建立されたと記されています。医王山東学寺は
浦安行徳三十三所観音霊場第31番札所です。
医王山東学寺本尊 亀乗薬師如来
亀乗薬師如来
元亀年間(1570〜1573)頃の堀江村(現在の堀江)に、与八郎という人が住んでいました。あるとき、与八郎の年老いた母が砂浜で人形のようなものを拾い、家に持ち帰り玩具箱に入れておきました。その頃、村中に疫病が流行し、与八郎を除く家族や使用人までも疫病にかかってしまいました。
当時、下総木根村(東京都葛飾区)の薬師如来は霊験あらたかと知られており、与八郎は家族の病気快復を祈願しようと参詣しました。
ところが住職に「何もわざわざ来なくても、あなたの家に薬師如来があります」といわれ、急いで家に探したところ、玩具箱の中に亀の上に乗っている薬師如来をみつけました。
早速、この薬師如来を仏壇に安置してお供え物をし、念仏を怠らなかったところ、まもなく家族の疫病快復しました。後日、与八郎は、東学寺に薬師如来を奉納し、今でも、東学寺の本尊としてまつられています。
この東学寺本尊の薬師如来は非公開となっています。
平成20年2月
浦安市教育委員会
医王山東学寺本堂脇案内板より
抜粋・引用および参考
医王山東学寺本堂脇案内板
房総叢書 紀元二千六百年記念 第6卷葛飾誌略
江戸川ライン歴史散歩 崙書房
医王山東学寺の最寄り駅と住所
- 千葉県浦安市堀江2-4-27
- 東京メトロ東西線「浦安駅」より徒歩10分
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医王山東学寺
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