行徳街道|江戸の歴史と文化に出会える散歩道
行徳街道は市川市八幡で千葉街道(佐倉街道)から発し、浦安市猫実までの県道6号線の名称です。徳川家康が東金に鷹狩に行く為に作られた
権現道と共に作られた道で、新道と呼ばれ、道の両脇には広々とした耕地が広がっていたと葛飾誌略に記されています。このページでは、江戸時代の行徳街道を想像し、行徳橋から今井橋付近までの沿道の風景を紹介します。
行徳の歴史はおそらく製塩の歴史でしょう。行徳の製塩の歴史は千年ともいわれ、室町時代の古文書には「行徳」という地名も登場しているそうです。それを伝えるものか、行徳街道南詰近くの正源寺の創建は室町時代中期の文安元年(1444)とあるます。江戸名所図会にも旅人で賑わう行徳街道の風景が描かれています。水運から自動車や電車による陸上輸送と、大正8年に江戸川放水路が完成したことで、それまで陸続きだった八幡と行徳が分断されたことで、いまでは当時の面影もありません。しかし、松尾芭蕉をはじめ多くの旅人が、江戸日本橋小網町から舟に乗り、小名木川・新川(船堀川)経て、今井橋付近または新河岸で行徳にわたり、行徳街道から中山の木下街道(鹿島街道)を通って多くの旅人が鹿島と江戸を往還しました。小栗判官伝説も、この街道によるのかもしれません。また、剣豪宮本武蔵と伊織も、寺町通りにある徳願寺と船橋市の
藤原観音堂をこの道をつかってきっと行き来したことでしょう。行基菩薩作の阿弥陀如来像を御本尊とする正源寺、勝海舟自筆の碑のある自性院をはじめ、善照寺、法伝寺、円明院など多くの寺院と浅子神輿店や笹谷うどん店や善照寺など江戸時代の賑わいを伝えるように、行徳街道には多くの歴史的・文化的な遺産が残っています。また街道沿いには行徳浦安三十三所観音札所巡りの札所もあります。
行徳街道の観光名所 ご案内
緑に豊かな心安らぐ第7番札所
江戸名所図会に描かれた古刹
行徳の歴史と伝統を伝える神社
勝海舟ゆかりの第4番札所
江戸から房総の旅の起点。
頼朝伝説の残る笹屋うどん跡
素敵な山門のある第23番札所。
五智如来像のある第24番札所。
浄天ゆかりの第25番札所。
江戸の東の入口今井の渡し場跡。