妙榮山妙好寺と市川市指定有形文化財妙好寺の茅葺屋根の山門
情緒溢れる成田道の中ほどに、長い石畳の奥にこんもりとした可愛らしい
茅葺屋根で朱色の山門が見えます。市川市指定有形文化財妙好寺山門です。なんとも山寺のようなホッとする風景が目の前に広がります。重厚な和風建築の多く残る行徳妙典の成田道に相応しい山門、そして山門をくぐると美しく整備された木々。春には目を楽しませてくれる枝垂桜。
妙榮山妙好寺は歴史あるとても美しい寺院です。
妙榮山妙好寺
妙榮山妙好寺 いわれ
山号を妙榮山、寺号を妙好寺と称する。
永禄8年(1565)
本山法華経寺十一世日典上人の法孫、一乗阿闍梨日宣法印によって開山創立。開基檀頭は、千葉氏千田の子孫で当時小田原北条家の家士篠田雅楽助清久。
篠田雅楽助清久は、時の地頭で永禄七年の国府台合戦の折、千葉氏と共に小田原北条氏に味方をした恩賞としてこの地妙典が与えられた。妙典の名は、法華経の経典が日蓮聖人の唱えた「南無妙法蓮華経」の如く妙なる経典であるところから付いた地名である。
妙榮山妙好寺 みどころ
山門 市川市指定文化財
十二世 観樹院日秀聖人により宝暦11年(1761)に造立される。
昭和43年に市川市文化財に指定。
平成9年3月全解体修理完成。
その他の寺宝
中山法華経寺開山並び初代常修院日常上人(1213−1299)が永仁5年(1297)曽根刑部へ授与した双蓮の曼荼羅。中山法華経寺ニ祖帥阿闍梨日高上人(1257−1314)並び三祖浄行院日祐上人(1298−1374)の真筆
。妙好寺開山一乗阿闍梨日宣上人が慶長4年(1599)8月にお書きになった曼荼羅 。市川市指定有形文化財妙好寺山門「宝暦11年(1761)造立」と記録した
棟札などが妙榮山妙好寺の寺宝として大切に保存されています。
妙榮山妙好寺門前案内板より
市川市ホームページ
妙好寺山門
市川市指定有形文化財妙好寺山門
この山門は、妙好寺十二世観樹院日秀聖人により、宝暦11年(1761)に造立されたものです。
構造は切妻茅葺の四脚門で、大部分が欅材で構成され全体の弁柄塗が施されています。柱頭部は粽と呼ばれる先細りのカーブに加工され、上に三斗、中備に板蟇股を用い頭貫木鼻・虹梁・拳鼻などの絵様が江戸時代後期の特色を示しています。市川市内では茅葺の門は少なく、建立年代が判明している建物としても貴重なものであり、昭和43年(1968)2月27日に市川市有形文化財に指定されています。
平成8年6月から9年3月まで、二年にわたる山門の修理が行われました。修理の概要は建物の傾斜が大きく、また柱根の腐朽も著しいことから半解体修理として始めましたが、解体途中で軸部の納まり上、解体修理に変更しています。修理方法はできるだけ古い当初の材料を残すため、柱を根継し各腐朽部材の取替及び埋木・矧木修理を行いました。柱礎石高さも長い年月の間に周囲の地盤が上がったのに合わせて建物も嵩上げしています。また調査により当初は軒下内まで石畳があったことや、建物に弁柄・松煙塗が施されていたことが判明し、今回の修理で復原しています。
平成12年3月
市川市教育委員会
妙榮山妙好寺山門前案内板より
抜粋・引用および参考文献
妙榮山妙好寺門前案内板
妙榮山妙好寺山門前案内板
市川市ホームページ
妙榮山妙好寺の最寄り駅と住所
東京メトロ東西線「妙典駅」より徒歩10分
千葉県市川市妙典1−11−10
妙榮山妙好寺近くの観光名所のご案内
ぜんそく封じの御加持で有名な名刹
妙栄山妙好寺
茅葺屋根の山門のある名刹
枝垂桜で有名な原木の名刹
円光大師鏡の御影のある名刹
乃木大将筆の記念碑の建つ神社
日本武尊上陸の地に建つ御社。
徳川家康の宿泊所として建てられた船橋御殿跡に建てられた日本で一番小さな東照宮。
船橋市の歴史と文化を肌で感じることのできる見どころいっぱいの散歩道です。