羅漢の井|弘法大師伝説発見伝説のある井戸
里見公園南側の坂道を下り江戸川の少し手前、里見公園からはバラ園の奥の階段を下りたところには、
弘法御大師発見伝説のある
羅漢の井と呼ばれる井戸があります。「弘法大師がここに来たの?」と不思議に思いますが、国府台には古代、下総国国府が置かれていたことから歴史上有名な人物が来訪していました。近くの下総国国分寺と真間山弘法寺は行基創建伝説があり、真間山弘法寺の扁額は弘法大師空海によるとの伝説もあります。また平将門はこの地を駆け、源頼朝はこの地で下総・上総の兵を集め再起を図りました。太田道灌が里見公園の地に国府台城を築いたのは、もちろん戦略上の重要性もあったしょうが、この井戸があったからかもしれません。
羅漢の井
羅漢の井
羅漢の井は、江戸名所図会に大きく紹介されている弘法大師発見伝説のある井戸。いわゆる「弘法清水伝説」の井戸です。この井戸は里見公園の南斜面下にあり、一年中清水が湧いています。戦国時代には国府台城に在陣する兵士が飲用水として使用していたとことでしょう。また地域の名水としても知られています。(現在は飲料ではありません。「此の湧水は、飲用には適しません。」と羅漢の井脇の案内板にあります。)
里見公園のある国府台は下総台地の高台のため、飲料水の入手が困難な土地柄です。一年中こんこんと清水の湧き出すこの井戸に、このような「弘法清水」伝説が生まれたのかもしれません。
抜粋・引用および参考
市川市ホームページ
里見公園内案内板
江戸名所図会6 ちくま学芸文庫
新編 市川歴史探訪 崙書房
新編 江戸川ライン歴史散歩 崙書房
羅漢の井(里見公園内)の最寄り駅と住所
- 京成本線「国府台駅」徒歩10分
- 北総開発鉄道「矢切駅」より徒歩10分
- 千葉県市川市国府台3-9
羅漢の井など里見公園内と近くにある名所 ご案内
四季折々の自然や花々だけでなく、国府台城跡など、歴史や文化も楽しめる公園です。
春は桜、初夏のバラ、秋の紅葉、そして北原白秋旧宅や明戸古墳などのある素敵な散歩道。
羅漢の井
弘法清水伝説のある井戸。
戦国時代に生きた若者たちの悲しい物語を伝える歴史遺産。
第二次国府台合戦の激しさを今に伝える大切な歴史遺産。
江戸名所図会にも紹介された古墳時代後期に造られた古墳の石棺。
戦国時代の武将で茶人の古田織部が創始した茶道の流派の茶室。
江戸時代、徳川幕府より10万石の大名と同等の格式を認めらた寺院。
室町時代からの伝統行事国府台辻切り行事を今に伝える天満宮。
姫宮と茶室「登龍庵」のある梅と紅葉の名所である自然豊かな公園。
豊かな自然と歴史を今に伝える遺跡跡や名所の残る散歩道です。
真間の手古奈、行基・弘法大師創建伝説のある弘法寺、郭沫若記念館ほか四季折々楽しめる散歩道。
千葉県建築文化賞を受賞した本堂と石庭と竹林と、カフェテリア回向院でくつろいだ時間を楽しめる名刹。
東京を東から一望できる展望施設。富士山と東京スカイツリーを眺める最高のビュースポット。