一之江名主屋敷は茅葺屋根の建物と庭園のある東京都指定史跡
一之江名主屋敷は、江戸時代の初め頃一之江の地を開発した田島家の屋敷で、近年まで実際に使われていました。 江戸川区春江の住宅街を歩いていると、突然緑の島のように森が現れ、その木々の隙間から茅葺屋根が見える、まるで里山に迷い込んだような素敵な史跡です。春は長屋門の威厳を讃えているように門前の桜が悠然と咲き乱れます。初夏には藤棚に美しい藤の花が咲き、コデマリやツツジ、ヤマブキなど色とりどりの花々が緑豊かな一之江名主屋敷の庭園を彩ります。秋は、屋敷地の北と西側の紅葉が美しく色ずきます。また、屋敷内には囲炉裏もおかれ、なんとも懐かしい風情を味わえます。一之江名主屋敷は、庭園を散策するもよし、屋敷内の縁側から庭を眺めるも良しの素敵な史跡です。
一之江名主屋敷
一之江名主屋敷
東京都指定(昭和29年(1954)指定)
江戸川区登録史跡(昭和56年(1981)登録)
江戸川区景観重要建造物(平成23年(2011)指定)
一之江名主屋敷は、江戸時代の初めにこの地で一之江新田を開発した田島家の屋敷です。開発後、元禄時代以降は田島家が代々一之江新田の名主をつとめてきました。北と西に屋敷林と堀をもち、茅葺の主屋のほかに、長屋門を構えています。これらの遺構は江戸時代から田島家によって護られてきました。
東京都の史跡にしていられてから主屋の修理をおこない、江戸川区の登録文化財となってからも引き続き修理・整備を重ねてきました。平成23年(2011)に江戸川区所有となり、より一層の史跡保存をはかるため、平成28年(2016)に隣接する公園と一体化して整備しました。
貴重な史跡であることをご理解いただき、保存にご協力いただくようお願い申し上げます。
平成28年(2016)6月 東京都教育委員会
江戸川区教育委員会
一之江名主屋敷長屋門前案内板より
屋敷林
この林は、屋敷の防風林とあるとともに、燃料や肥料となる枝葉を提供してくれました。
平成11年の整備では、落葉樹を中心とした明るい林を維持して、かつての屋敷林を復活させることを基本にしました。北西の角にまつられた屋敷神を守る森でもあり、伝承にしたがって林の中に参詣路を復元しました。
江戸川区保護樹
この屋敷林には、江戸川区が指定した保護樹があり、大切に保護しています。
樹木名
ケヤキ 3本(指定番号291〜293)
イチョウ 1本(指定番号294)
エノキ 1本(指定番号295)
江戸川区教育委員会
一之江名主屋敷庭園内案内板より
引用・抜粋並び参考
一之江名主屋敷長屋門前案内板
一之江名主屋敷庭園内案内板
江戸川区ホームページ
一之江名主屋敷
- 都営新宿線「瑞江駅」徒歩14分
- 江戸川区春江町2-21-20
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一之江名主屋敷
里山のように緑豊かな庭園と茅葺屋根のある東京都指定の史跡。
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