今井の渡し跡|江戸の東の入口
今井の渡しは江戸川に置かれた渡し場の一つ。現在の江戸川区おと
市川市行徳の間に架けられた今井橋の少し北側の両岸に今井の渡し跡があります。古くは室町時代の連歌師
柴屋軒宗長の「東路の津登」にも描けれているほど古い歴史ある渡し場です。江戸時代には厳しい関所の役割もあったそうですが、浦安と葛西の両方に農地を持つ人々は日々通行していたそうです。そしてまた、房総や東北、北関東から多くの物資や人々が江戸川を通り、この渡し場の前を通過していました。今井の渡し跡は、水の都江戸の歴史を今に伝える散歩道です。
今井の渡し跡
今井の渡し跡
今井の渡しが、いつ頃できたか定かではありませんが、連歌師柴屋軒宗長が永正6年(1509)に著した紀行文「東路のつと」に、「今井の津」という名前が記されています。このことから、当時の今井にはすでに船着き場があったと思われます。
江戸時代に入ると、徳川幕府は江戸を防衛する目的から付近の河川に橋をかけず、さらに渡船についても厳しい取り締まりを行いました。今井の渡しは一般の旅人は通行できず、農耕などのための川越えは許されましたが、それにも代官への届け出を必要としました。
明治時代になると、渡船は自由となり、地元の人々や成田参詣の人たちにさかんに利用されるようになりました。明治45年、ここに下江戸川橋(のちに今井橋と改称)が架けられるまで続きました。
平成23年3月改訂
江戸川区教育委員会
今井の渡し跡案内板より
引用、抜粋並びに参考
今井の渡し跡案内板(江戸川区)
今井の渡し跡案内板(市川市)
江戸川区ホームページ
市川市ホームページ
江戸名所図会6 ちくま学芸文庫
房総叢書 紀元二千六百年記念 第6卷葛飾誌略
今井の渡し跡と江戸川の散歩道
東金での鷹狩の際、徳川家康はこの辺りから陸路を進んだと伝えられています。
今井の渡し跡のほかにも、江戸川の川辺には素敵な公園や歴史的な名所があります。
今井の渡し跡(今井橋の江戸川区側附近)
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今井の渡し跡
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