海潮山梵音寺|平安・鎌倉・江戸時代の葛西の歴史を伝える寺院
梵音寺は江戸川区東葛西の住宅街に建つ曹洞宗の寺院。本堂は現代的な建築物で、近隣住宅街にとけこんだ素敵な寺院です。しかし梵音寺の歴史と伝えは古く、寺院の縁起によると、平安時代慈覚大師によりその歴史が始まったとあります。江戸川区指定有形文化財で鎌倉時代の年代の記された板碑が梵音寺に祀れれています。そして梵音寺は、江戸時代から続けれれている
葛西大師まいりの霊場寺院でもあります。新編武蔵国風土記稿には、梵音寺は禅宗曹洞宗下総国葛飾郡金杉村廣徳寺の末寺で、海潮山と号すとあります。海潮山梵音寺は、平安時代に慈覚大師による建立の縁起を持ち、鎌倉時代の板碑が祀られ、江戸時代初期に中興開山と、葛西地域の歴史と文化を今に伝える名刹です。
海潮山梵音寺
梵音寺
曹洞宗で海潮山と号し、本尊は観世音菩薩です。承和14年(847)慈覚大師の創立といわれ、中興開山は栄室寿盛で寛永3年(1626)に入寂しました。
縁起によると、慈覚大師が唐から釈尊の正法を伝え受けて帰朝の際、大時化にあい難破しそうになりましたが、観世音菩薩の光明が輝いて風は止み、この地に無事上陸できました。
そこで、大師は尊像を栴檀に刻み堂宇を建て、本尊として祀ったのがこの寺の始まりと言われています。
■板碑(区指定有形文化財)
古くから境内のお堂の中に納められ、お地蔵様と一緒に祀られてきました。製作は文保元年(1317)6月で、この地域の鎌倉時代の様子を知る上で貴重な歴史資料です。
平成3年3月
江戸川区教育委員会
海潮山梵音寺門前案内板より
引用、抜粋並びに参考
海潮山梵音寺門前案内板
江戸川区ホームページ
新編武蔵国風土記稿
海潮山梵音寺の最寄り駅と住所
- 東京メトロ東西線「葛西駅」より徒歩12分
- 東京都江戸川区東葛西2−28−16
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海潮山梵音寺
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