日蓮聖人ゆかりの寶珠山多聞寺と二子藤の池
中山法華経寺の参道から東に国道14号線、いわゆる千葉街道(昔は佐倉街道と呼ばれていました)を東に少し歩くと立派な門構えの寺院が左側に現れます。
寶珠山多聞寺という、日蓮宗開祖日蓮聖人作の毘沙門天が安置されている寺院です。そしてこの地は昔二子浦と呼ばれ、日蓮聖人が鎌倉と往還するさいに「降り津」として利用したとも伝わっています。鎌倉時代頃の海岸線は現在の国道の辺り迄きていたそうです。そしてまた、この地域は湧水がたくさんあり、その一つ
二子藤の池がと呼ばれる池が国道を挟んで南側に保存されています。すこしだけ、当時の船着場の面影を想像することのできる小さな公園です。そしてまた、JR総武線下総中山駅から西船橋駅までの間には今でも多くの暗渠があり、豊かな湧水の名残のように残っています。寶珠山多聞寺と二子藤の池は、この地域の自然と歴史を今に伝える素敵な散歩道です。
寶珠山多聞寺
寶珠山多聞寺(毘沙門天)
開山九老僧大圓阿闍梨日傳聖人
創建永仁6年(1298)
日傳聖人が宗祖に帰伏し弘法の守護神として毘沙門天を賜り、一宇を開創した。
本尊勧請様式は一塔両尊四士であり、祖像は、享保年間(1716〜36)の説法像である。
この地は、昔、二子ヶ浦といい、日蓮聖人が鎌倉へ布教におもむく時に、船出をされた霊跡でありこの由緒深い地に一宇が建立された。又、境内には、慈母観世音菩薩が安置されている。
寶珠山多聞寺山門脇案内板より
出典・抜粋・引用および参考
寶珠山多聞寺山門脇案内板
二子藤の池前案内板
二子池前案内板
船橋市ホームページ
房総叢書 : 紀元二千六百年記念. 第6卷葛飾誌略
寶珠山多聞寺と二子藤の池の最寄り駅と住所
- JR総武線「下総中山駅」より徒歩7分。
- 京成線「京成中山駅」・「東中山駅」より徒歩6分
- 所在地:千葉県船橋市東中山1−15−13
寶珠山多聞寺と二子藤の池近くの観光名所 ご案内
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宝珠院多聞寺と二子藤の池
日蓮聖人ゆかりの寺院と地域の自然を保存した藤棚のある小さな池。
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永井荷風に紹介された、葛飾湧水群を偲ばせる住宅街に残る井戸。
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桜のお花見の名所として知られる中山法華経寺。国指定の重要文化財が複数ある博物館のような古刹。