市川市東山魁夷記念館はゆっくりと時間を楽しめる美術館
市川市東山魁夷記念館は
中山法華経寺のすぐ近くにある素敵な洋館風の建物と、
東山魁夷画伯の作品にも登場する白樺の木の「KAIIの森」、そして庭園を眺めて癒しの時間を楽しめる、とても可愛らしい美術館です。お散歩の途中に心も身体、そして感性までもリフレッシュしてくれる美術館です。また、季節ごとに展示されている作品も変わり、広々とした展示室で心行くまで東山魁夷画伯の作品を楽しむことができます。市川市東山魁夷記念館は忙しい毎日を忘れ、ゆっくりと時間を楽しむことのできる素敵な空間です。
市川市東山魁夷記念館
市川市東山魁夷記念館は、20世紀の日本を代表する日本画家である東山魁夷が生涯の大半を過ごしたゆかりの地である市川市に、2005年11月に開館しました。
戦後まもない1945年(昭和20年)から1999年(平成11年)逝去するまでの50余年間市川に在住し、その輝かしい画業は市川の誇りでした。 画伯と呼ばれてもなお、つねに自分をみつめ、修行僧のように画業を積み重ねていったその生き方は、描いた静謐な絵の中に投影されています。
歩んできた人生、その人となりが東山魁夷の世界を形成しているといえるでしょう。 市川市東山魁夷記念館は、「人間・東山魁夷」をコンセプトに、人生と作品をはじめとする資料を展示公開し、偉大な業績を顕彰し、情報を発信していきます。
建物は、東山魁夷の人間形成、東山芸術の方向性の両面に影響を与えた留学の地、 ドイツに 想をえた八角形の塔のある西洋風の外観となっています。 八角形の塔の入り口を入ると、右手に展示室棟、左手には多目的室、ショップ、カフェレストランなどがあります。
1階展示室
東山魁夷の人生を追体験できる展示コーナーです。遺品、書籍等の資料で人生をたどります。
多目的室
在りし日の東山の姿を伝えるDVDを上映しています。
ショップ
絵葉書、図録、オリジナルグッズ等の販売。
2階展示室
日本画をはじめ、スケッチ、リトグラフ等の作品を、ゆったりと鑑賞していただき、東山魁夷の世界に浸る空間です。
市川市東山魁夷記念館ホームページより
東山魁夷(1908〜1999)
東山 魁夷(ひがしやま かいい、明治41年7月8日 神奈川県横山市の船具商の家に生まれる。3才の時、父親の仕事の関係で兵庫県神戸市に移る。日本画家であり、多くの著述を残す。昭和を代表する日本画家の一人といわれる。文化勲章受章者。千葉県市川市名誉市民。平成11年5月6日逝去。
従三位 勲一等瑞宝章を贈られる。本名は東山 新吉(ひがしやま しんきち)。
昭和6年(1931)東京美術学校日本画科(現東京芸術大学)を卒業し研究科に進む。昭和8年(1933)33年から35年までベルリン大学(現フンボルト大学)に留学。昭和22年(1947)第3回日展で『残照』が特選。50年から審査員となり、第11回日展出品作『光昏(こうこん)』で56年に日本芸術院賞を受ける。65年には日本芸術院会員、日展理事となり、69年に文化勲章を受章。74年に日展理事長となった。この間、60年に東宮御所壁画『日月四季図』、68年には皇居新宮殿壁画『朝明けの潮(うしお)』を完成させ、翌年毎日芸術大賞を受ける。また73年から唐招提寺御影(とうしょうだいじみえい)堂障壁画の制作に携わり、81年にこれを完成させた。87年に所蔵していた自作を長野県に寄贈。90年(平成2)には、同県にそれらを所蔵した長野県信濃美術館・東山魁夷館が開館した。文章をよくし、『わが遍歴の山河』『風景との対話』など著書多数がある。平成11年5月6日死去。[二階堂充]
昭和20年(1945)11月に母が死去すると千葉県市川市に移り、昭和28年(1953)大学の同窓・吉村順三設計による自宅を建て、50年以上に亘り中山で創作活動を続けた。
参考
市川市東山魁夷記念館ホームページ
デジタル大辞林
ブリタニカ国際大百科事典
日本大百科全書(ニッポニカ)
ウィッキペディア
市川市東山魁夷記念館の四季の風景
春に咲くしだれ桜
秋の風景
雪化粧した市川市東山魁夷記念館と魁夷の森
魁夷の森はいつでも緑に包まれています。駐車場には可愛らしいしだれ桜が春の訪れを教えてくれます。そして市川市の花「バラ」がやはりよく似合います。駐車場脇にバラの花壇が広がります。秋はもちろん木々の彩が楽しめます。そして冬、運が良ければクリスマスにピッタリ、雪化粧した東山魁夷記念館を見ることができます。
市川市東山魁夷記念館
千葉県市川市中山1−16−2
徒歩
- JR下総中山駅より京成中山駅、中山法華経寺を通り、徒歩15分
- 京成鬼越駅より木下街道に沿って徒歩15分
バス
- JR総武線「下総中山駅」より京成バスシステム「市営霊園・保健医療福祉センター」行き乗車時間約7分、「北方」バス停下車徒歩1分
- JR武蔵野線「船橋法典駅」より京成バスシステム「下総中山駅」行き15分ほど、「北方」バス停下車徒歩1分
- 「現代産業科学館・メディアパーク市川(コルトンプラザ)」から、市川市コミュニティバス、松飛台駅行き乗車時間13分ほど、「北方」バス停下車徒歩1分
- JR武蔵野線「市川大野駅」より、市川市コミュニティバス、メディアパーク市川行き乗車時間35分ほど、「北方」バス停下車徒歩1分
- 北総開発鉄道「松飛台駅」より、市川市コミュニティバス、メディアパーク市川行き乗車時間58分ほど、「北方」バス停下車徒歩1分
市川市東山魁夷記念館近くの観光名所 ご案内
中山法華経寺の参道や周辺にはたくさんの寺院があります。これらの寺院は奥之院や遠寿院をはじめ、中山四院家と呼ばれ、法華経寺の歴史を共に伝え、中山の街の文化を彩る素敵な寺院です。
東山魁夷記念館
市川市東山魁夷記念館は、20世紀の日本を代表する国民的日本画家、東山魁夷画伯がの作品をはじめ、身の回りの品やさまざまな資料を通じ、その生涯と芸術をご紹介する記念館です。
奥之院は日蓮聖人がはじめて説法をした地とされています。また、法華経寺第一世貫主、日常聖人が法華寺を建立した地でもあります。ひっそり咲く紅梅が魅力。
日蓮宗祈檮相傳荒行道場として有名な正中山遠壽院。徳川将軍家、前田家、道灌ゆかりの太田家など古くから人々の厚い信仰と信頼を集める、中山の歴史と伝統を伝える寺院。
剣豪宮本武蔵の隠れ家、吉川英治著「宮本武蔵」で武蔵と伊織が出会った場所として紹介されているお堂。
市指定文化財「日蓮坐像」と、忠臣蔵「松の廊下」に登場する梶川与惣兵衛ゆかりの歴史あるお寺。
縄文時代中期から後期の馬蹄形貝塚。竪穴住居跡が日本で初めて完全な形で発掘された国指定史跡。
七経塚伝説で知られる桜の霊場として知られる寺院。市川七福神の寿老人と福禄寿をお祀りしています。
常盤井姫に創建と、奉免の地名の由来を伝える、日蓮宗最初の尼寺。
中山法華経寺参道にある静かな庭園。市川市役所の出張所もあります。
戦国里見氏の少年武将広次にまつわる言伝えのある神社。
戦国里見氏に仕えた武将正木時総にまつわる言伝えのある古社。
保存木に囲まれた歴史ある神明社と小栗判官ゆかりの銀杏とお不動様で知られる鬼越山神明寺。
日蓮宗開祖日蓮聖人と中山法華経寺初代管主日常聖人ゆかりの小さな八幡宮。
日蓮聖人ゆかりの寺院と地域の自然を保存した藤棚のある小さな池。
葛飾の小さな丘の上に建つ、永井荷風も訪れた桜の花咲く鎮守様。
永井荷風に紹介された、葛飾湧水群を偲ばせる住宅街に残る井戸。
満開の桜と国指定重要文化財の共演が美しい、鎌倉時代から続く古刹。
市川を縦横に流れる真間川は、桜の名所としても有名です。お花見の時期にはたくさんの人で賑わいます。
JR本八幡駅からシャトルバスも出ている商業施設。博物館や図書館あり、一日中楽しめます。
桜のお花見の名所として知られる中山法華経寺。国指定の重要文化財が複数ある博物館のような古刹。