第六天社|永井荷風の断腸亭日乗にも登場する小さな祠
第六天社は船橋市印内に建つ小さな御社です。永井荷風は彼の日記断腸亭日乗昭和22年1月26日のページに「細流を渡り坂を上れば田疇の間に一叢の樹林あり。樹下に廃祠あり。林中に椿の大木ありて既に花さけり。たまたま歩み過る村嫗について問ふに第六天の宮にてあたりの樹を折りて焚くものあれば必ず災いを蒙ると語れり。」と書かれた御社です。現在ではすぐ東側にJR武蔵野線が走る船橋市印内の閑静な住宅街の中に残る文字通りの「一叢の緑」です。おそらく永井荷風が訪れた当時からあるのではないかと思えるほど大きな木々につつまれた可愛らしい祠です。
出典・抜粋・引用および参考
新版 断腸亭日乗 第六巻 岩波書店
第六天社(印内)の最寄り駅と住所
- JR総武線「西船橋駅」より徒歩18分。
- 京成線「京成西船駅」より徒歩14分
- 所在地:千葉県船橋市印内3−3−5
永井荷風の『断腸亭日乗』などで紹介された観光名所
永井荷風が断腸亭日乗のなかで幾度も紹介している古刹。
昭和21年5月8・9日に訪れたことが断腸亭日乗に書かれています。
荷風は昭和21年12月4日に奥之院を訪れています。
昭和21年5月9日に訪れたことが断腸亭日乗に書かれています。
荷風は昭和21年11月30日に訪れ、山門の彫刻を紹介しています。
昭和21年5月8日に訪れたことが断腸亭日乗に書かれています。
荷風は春に真間で桜の花見をしたことを表す歌をよんでいます。
永井荷風の断腸亭日乗の一文を刻んだ石碑のある神社。
頼朝公伝説も伝えられる崖の上に立つ桜並木の美しい神社。
万葉集にうたわれた絶世の美女手児奈を祀るお堂。
北原白秋が一時住み、真間の井のあることで知られる寺院。
行基菩薩造営の下総国国分寺跡に建つ古刹。
断腸亭日乗昭和21年3月18日に訪れた様子が描かれています。
断腸亭日乗昭和21年9月12日の項に書かれています。
傘を片手に真間川の沿道を歩く荷風の姿がよく見られたそうです。真間川は桜の名所でもあります。
浦安、行徳、行徳橋、市川橋、国府台、葛飾橋など江戸川堤を荷風が訪れる様子が描かれています。
永井荷風は度々市川駅前で夕餉をとっていました。現在とは違う風景が描かれています。
JR本八幡駅からバスで行徳や浦安に行く様子が描かれています。行徳橋で降りた記事もあります。
断腸亭日乗に昭和22年2月9日に訪問した様子が描かれています。
昭和22年1月26日、荷風により再発見された井戸。
断腸亭日乗に昭和22年2月9日に訪問した様子が描かれています。
第六天社(印内)
断腸亭日乗に昭和22年1月26日の項に紹介されています。
昭和22年8月21日隣室の騒音から逃れて訪れたと記されています。
昭和22年10月19日の御祭礼の記事が載っています。
昭和22年10月19日の御祭礼に訪れた様子が記されています。
本堂奥、鐘楼堂脇に永井荷風の福寿草の歌碑があります。
昭和23年から昭和26年にかけて数回登場します。